森林浴を月一回行うと人はどうなるか?!

森林浴という言葉を耳にした事はあるだろうか。

海水浴、岩盤浴、日光浴と同じように、文字通り森林を浴びるという行為だ。

しかし、言葉通りではなかなかイメージができないと思う。もう少し具体的な行動に落とし込んでみよう。

森林浴とは、キャンプや散策、登山、もう少しカジュアルにピクニックなどで渓谷や川や森を訪れ、人工物の全くない環境に身を置き、その中で”ただ過ごす”行為のことを言う。

water falls in the middle of the forest
Photo by Diego Madrigal on Pexels.com

それは何か意味がある行為なのだろうか?

何となく、自然の中で過ごすといいよね、リラックスできるよね。と考える方も多くいると思うが、より具体的にその効果について書いてみようと思う。

まず、森林の中で過ごして静寂や美しい景色を感じることでストレスホルモンと言われているコルチゾールの水準を低下させ、心理的なストレスを軽減することが多くの研究からわかっている。確かに自然の中で鳥のさえずりや風、木々の木漏れ日を見ると、リラックスできるのはイメージしやすい。

しかし、森林浴で最大の効果を発揮するのが、呼吸時に吸収するフィトンチッド(樹木が発散する芳香)というものである。フィトンチッドの効果はかなり多くあるので、その効果について詳しく見ていこう。ちなみにこのフィトンチッド、1年の中で6月から8月が最も多く発散される様なので初夏の森林浴が最もおすすめである。

・脳内のアルファ波発生を促し精神を安定化
・自律神経の安定
・交感神経の興奮を抑制して、不眠解消
・心拍数を減少させ、副交感神経を刺激することで血圧低下
・睡眠メラトニンの分泌が調整される
・自然の景色や色彩が注意を惹きつけストレスを軽減
・脳機能を改善し集中力や認知機能を向上
・呼吸を整える
・肝機能改善
・血中の抗がんタンパク質を増加
・脳の活動や血圧を鎮め怒りや緊張を和らげる

フィトンチッドの効果は枚挙に遑がないが、メンタルヘルスへの総合的な効果があるといえるほど、多面的な効果がある様に見える。実際に数値的な実証をしたことがないが、筆者はキャンプや低山登山などを通して月に1度は自然の中に身を置くが、睡眠の質やリラックス、集中力などの面で森林力後にこの効果を実際に感じている。

森林浴の実践は意外と簡単にできる。近くの森林公園に散歩してみる、デイキャンプで近くのキャンプ場に出向く、そんな休日の過ごし方であなたの生活の質や仕事の効率が劇的に上がるとしたら、いかがだろうか。

どうしても自然に出向く力が湧かない人には、家でもフィトンチッドを吸収できる方法がある。効果はよくわからないが、同様の成分を含んだアロマオイルを炊いてみるという方法で代替できるとのこと。筆者は現実に自然の中で感じる効果と比べる事はできないと思うが、併用してみるのも良いかもしれない。

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